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引越しの達人引越業者選定で失敗しないための5つの常識引越しで一番失敗したくないのが、引越業者の選定です。やっぱりお金を払う以上は期待通りに作業してくれないと困りますよね。でもこの「期待通りに」というのがくせもの。 二桁近い引越し回数をほこる私の知人は言います。『引越しに失敗はつきもの』だと。 なかでも引越業者の選定は『失敗の宝庫』だそうです。 というのも引越業者は玉石混交。中には悪徳に近い業者があったり、大手といえどもアルバイトばかりで信用ならなかったり、引越シーズンに引越す場合なんかは大手であっても「アタリ」をひくのは宝くじを当てるよりも難しいんだそうです。 彼にしてみれば「引越しに慣れているオレでも、引越業者に(破損などの事故を)起こされてしまったらどうしようもない」というわけです。 でもね。引越しなんて要は荷物をA地点からB地点に移動させるだけ。そんなに変わらないんじゃない?と思いますよね。 で、聞いてみると『とんでもない!よし今日はお前のおごりで飲みに行くぞ。失敗しない引越業者の選び方を教えてやる』とのこと。 「別にオレが引越するわけじゃないんだけど」と思いつつ、いい話が聞けたので、興味がある方は以下をお読み下さいませ。 評判の悪い業者を見極める引越しで失敗しないためには、一にも二にも「良い引越し屋さん」を見つけることだそうです。まずは、インターネットを使って最低限の事前調査をしたほうが良いようです。実際に利用した人の話が載っていればそれを参考にするというのも良いでしょう。中には中傷を目的としたものもありますが、よく読んでそれが事実に基づいているものかどうか、またどちらがどれだけ悪いのかを判断する必要があります。 ボク「でも、どうやったら良い引越し屋さんを見つけられるの?」 友人「まあ、あせるな。まずは消去法で考えていくんだよ」(ここで早くも彼が生ビールをお代わり) ボク「消去法?」 友人「そう。評判の良い業者というのをカンタンに見つけることはこれがなかなか難しいんだよね。でも、評判の悪い業者を見つけるのは簡単なんだよ」 ボク「ふーん。なるほどね」 彼がいうには、評判の悪い業者というのは一定のパターンがあるらしいです。 ボク「じゃあ、具体的にどんな業者に頼んじゃいけないの?」 友人「そうだなあ。いろいろあるけど、一発で評判の悪い業者を見分ける方法がある」 ボク「どんな?」 友人「それは『他社の悪口を言う』業者だな」 ボク「へえ」 友人「まず最初に見積りをしに来てもらうだろ。そのときに評判の悪いところは馬脚を現すもんだけど、ちょっとでも他社のことを悪く言うようだったらその時点でアウトだな。悪口に実名が入っていたら問題外」 ボク「言うもの?他社の悪口なんて」 友人「これがなかなか上手いんだよ。『(有名な)○○さんところは、有名ですからねえ。まあそれがちょっと殿様商売的になってることもあるらしいですけど』とか、『(TVCMをしていない会社)△△さんですか。私も業界長いですけど、あまり聞かない業者さんですねえ』とか、狡猾なところは見積り金額を聞いて『××さんところは×万×千円ですか。それは安いですね。でもそんなに安くて平気かなあ。たまに質が悪いという話は聞きますけど』って感じで言うんだよね」 とにかく、友人に言わせると「どうせそんな会社は同業他社からも嫌われている」から何でも言うのだそうだ。 引越しなんて一生のうちそう何度も何度もするものではないから、こういう「売りっぱなし」の業者というのがいるのかも知れません。ぜひ気をつけたいものです。 業者の営業トークを見極める引越業者の選定はまず見積もりに来てもらうことから始まります。で、この見積りのときがお客さんと直接話せる絶好のタイミングということで、ガツガツした業者は、ここぞと営業をかけてくるわけです。 評判の悪い業者に共通する一定のパターンの多くが、ここで露呈されるようです。 友人「俺の先輩に複数の業者を同じ時間に呼んだというつわものがいるけど、普通は順番に見積もりに来てもらうわな」 ボク「まあそうだよね」 友人「そうすると、評判の悪い業者というのは往々にして高めの見積りを出しているからね、『すぐに見積りしにくる』という特徴があるんだよ」 ボク「すぐに来てくれるんなら、いいことなんじゃないの?」 友人「すぐに来てくれるところまではいいんだよ。でも、見積りにいの一番でやってきて『今日決めてくれたら割り引きます』とか『他社に見積もりを頼まないなら○円まで下げます』とかいって、要は即断即決を求めるんだよねえ。しつこくしつこく『営業』してくるんだよ。多分比較されて選んでもらえる自信が無いからなんだろうけど」 ボク「ああ、ウチの母さんは『今日決めてくれたら○円引き』なんて言われたら、絶対その場で決めちゃうね」 友人「あと、割引を強調する業者も要注意だね」 ボク「え?即断即決を迫るのが悪いのは分かるんだけど、割引もだめなの?」 友人「あまりに割引を強調しすぎる業者は要注意だね」 つまりこういうことだそうです。 引越料金というのは基本的に「運賃」と「人件費など」でできています。運賃は基準が決められているらしく、業者による価格差はそれほど大きくないのです。 とすると「あそこは高い」「こっちは安い」となるのは、「人件費など」(いわゆる実費)がいくらに設定されているかによるわけです。 友人「でも考えてみろよ。人件費なんてそうそう割り引けると思うか?」 ボク「人数をけちるとか?」 友人「そういうことだね。(店員に)あ、生ビール(大)ジョッキお代わり」 とにかく、極端に割引をするだとか、割引を強調して決断を迫るようなやり方が見えたら、あやしいと言えるそうです。頼んでもいないのに段ボール箱を○○箱サービスしますっていうのも同じです。 ご注意ください。 業界のルールを守らない業者を見極める友人のピッチが上がってきました。今日はいつになく饒舌な彼。聞いても無いことまでしゃべりだしました。友人「引越業っていうのは規制の多い業界なんだよ」 ボク「なんで?」 友人「さあね。多分引越ってのはトラブルになりやすいんだろうね。取り決めることが多すぎて言った言わないの問題になったりすることがよくあるんだろうね。標準引越運送約款っていうのがあってね」 ボク「なによ。それ」 友人「国土交通省が定めた、要はサービスについての決まりごとだな」 ボク「例えば?」 例えば「引越しの受注方法」「運搬の方法」「キャンセルの対応(キャンセル料)」「事故の対応」「内金の禁止」といった事項について、基本的なルール・基準が定められています。 消費者がいたずらに引越のトラブルに巻き込まれないように設けられたもので、多くの業者がこの基準に準拠した約款を掲げています。(独自の約款を作成しそれを届け出ている場合もありますが)この標準引越運送約款を掲げていない業者は要チェックですね。 友人「カンタンにいえば『標準引越運送約款(平成13年4月5日国土交通省告示第468号)』っていう記載があれば問題ないってことだな」 友人「あと、白ナンバーのトラックで営業している業者ってのもいてね」 ボク「なにそれ?もぐりの業者がいるってこと?」 友人「そう。繁忙期に一部白ナンバーが認められることがある(届出証掲示が必要)けど、原則(特に自社車両は)緑色のナンバープレートが基本だな。タクシーと一緒で。でも中には無許可で営業しているところもあるから。そんなところは問題外だな」 専門の人に確認したところ、許可を受けたかどうかは各都道府県のトラック協会に問い合わせれば分かるらしいです。また、都道府県トラック協会の引越専門部会というのがあり、それに参加している会社というのはさらに安心とのこと。 標準約款しかり緑ナンバーしかり、基本的なことができていない業者を利用することだけはできませんね。 見積りは金額ではなく明細を見極める刺し盛(刺身の盛り合わせ)3〜4人前を殆ど一人で食べながら友人がいいました。友人「最近はインターネットで『一括見積り』というのがあってね」 ボク「流行ってるよね。あちこちで」 友人「そう。あれはあれで便利なんだよね」 ボク「一番安いところに頼めばいいからね」 友人「いや、違うんだよ。引越は安いからいいってもんじゃない。そして、高ければいいサービスをしてくれるというわけでもない」 ボク「じゃあ、何が便利なんだよ!」 友人「あれは、そうだな、例えば、キミが今度引越しするとするだろ」 ボク「ああ(しないけどな)」 友人「家族二人で隣の区に引越しするとして、大体いくらかかると思う?」 ボク「知るか!そんなこと」 友人「そう。普通は知らないよね。だから見積りに来てもらうということになるわけだ。でも、事前に一括見積りをやっておくと、相場を知っておくことができるんだよね」 ボク「なるほどね」 彼いわく、一括見積りは使いようだそうです。純粋に利用するのもひとつだけど、それだけで業者を選択してしまうのは危険だろうということです。 友人「何度も担当者に来てもらって見積りを出してもらっているオレから言わせると、一括見積りだけというのはちょっとね。。。」 実際、担当者の人が来て見積りをしてもらうと、こと細かくヒヤリングをします。特にどちらがどこまで作業するかといった作業分担についてはしっかり確認してきます。この見積りの作業こそが無用なトラブル(行き違い)を回避するための重要な時間になりますし、良い業者を見極めるために絶対に必要な時間になります。 「内容の説明が分かりづらい」ところもあるのでそういったところは要注意ですし、「見積書の控えを置いていかない」「予約金を要求する」なんていうところは論外です。 友人「オレも以前、見積りの大事さを分かってなかった時があって、そのときの引越しは散々だったよ」 どうやら随分と苦い経験をしているみたいです。 ネット上でのやり取りだけだと確認漏れが原因の追加料金などが発生しがちです。業者によっては渋滞などで時間超過の料金を請求するようなケースもあるようです。ネットを利用する場合、どのようなケースで追加料金がかかるのか確認する必要があります。 ここで引越料金の仕組みを細かく見てみます。こちらに見積書の画像があります。 引越料金は大きく次の要素に分かれます。 [1] 運賃(基本料金) これは時間や距離によって決まります。時期や曜日、時間帯によって割増料金(+20%)がかかります。この料金は基準額が定められていて、±10%の範囲内でのみ上下します。(さほど高くも安くもなりえない) [2] 車両留置料 運賃が距離によって決まっている時は必要な場合があります。 [3] 実費(荷役作業員・梱包作業員・諸資材・一時保管料・特殊荷役機械使用料) 引越料金のキモの部分。 作業員の数は多すぎても少なすぎても良くありません。見積りの時にじっくり話をする必要があります。当然手伝ってくれる人がいるいないでも変わってきます。 諸資材は段ボール箱など梱包資材の料金です。「○個サービスします」と言われることはありますが、実際には料金はどこかに含まれています。 [4] 付帯サービス料 保険料やエアコンの取り外し料など、引越業者以外に支払う費用の分だと考えればイメージしやすいと思います。 とくに「どんな大きさのトラックを(何台)使うか」と「何人で作業をするか」が重要です。 他社の提示と違う場合は、納得がいくまで理由を確認してみましょう。もちろん少なければいいというわけではありませんし、徒に人数がいれば良いというわけではありません。 例えば時期によって「業者の事情による」車種の限定があったとします。それによって想定されるトラブル(「時間内に終わらない」とか「一回では積みきらない」など)の可能性を事前に説明してもらい、その場合どうするか(追加料金発生の有無など)を確認しておくと良いでしょう。 モノを運ぶだけの心配りのできない業者を見極める友人「ちょっとトイレ行ってくる」トイレに行っている間に、彼の発言を整理してみました。 ・引越しで失敗しないためには、評判の良い引越業者に依頼するのが良い ・評判の良い業者を見つけるのは難しいけど、評判の悪い業者はすぐわかるし、一定のパターンがある ・評判の悪い業者の一番の特徴は「他社の悪口を言う」こと ・「即断即決を求め」たり「過度に値引きを強調」したりするところも要注意 ・そもそももぐりの業者も存在するから「標準引越運送約款」や「ナンバー」などのチェックをする ・業者の比較は金額だけでは行わない 引越しで失敗しないためには引越業者の選定が重要で、選定に失敗しないためのポイントが何となくわかってきました。 でもね。 ボク「肝心なこと(評判の良い業者をどうやって見つけるか)がわからないんだけど」 友人「その前に、焼酎ボトル追加!」 焼酎のボトルまで入れてしまいました。。。 友人「どうやって評判の良い業者を見つけるか、これは結構難しい。質の悪い業者っていうのが『引越しが終わってから露呈することも多い』しね。『荷物を紛失させて弁償しない』とか『新築マンションの床に傷をつけて知らんぷり』とか」 ボク「引越しまではどうなの?」 友人「結構営業マンが丁寧にやってくれるよね。オレも最初はこれにだまされた。見積りの時は親切丁寧に対応してくれて。でも、そのとき伝えた要求がことごとく当日の作業員に伝わっていなかったりしてね」 ボク「え?それじゃあ業者も変えられないよね?」 友人「当然。基本的に引越し当日は祈ることしかできないよね。『しっかりやってくれよ』と」 ボク「じゃあどうやって評判の良い業者を見分けるのよ」 友人「基本的に悪質な業者というのは『見積りのときだけ丁寧で』『それでいて割引するからとその場で即決を迫り』『引越し当日の対応は雑』『引越し後の連絡にはなしのつぶて』っていうパターンだからね」 ボク「業者を決める前に分かることはないの?」 友人「分かるよ。今日言ったことを踏まえたうえであれば、あとは電話すれば分かる」 ボク「電話?」 友人「そう、引越しの日取りが決まったくらいでまず『最初の電話』をかけるよね。これで8割くらい判る。確信するのが引越し2日前くらいにしてくる業者からの電話があった場合。丁寧なところは『困ったことはないか』とか電話してくるから、そこまでしてくれるところは親切だし間違いが無い。心配りができるかどうかは電話応対で見極める。心配りができないところは当日何らかやらかすことが多いし、そういうところに限ってまた後の対応も雑なんだよ。大体『調査して連絡します』って言っておいてかかってこない」 ボク「なるほどね」 友人「以前、最初に電話してから見積もりに来てもらうまで1週間あったとき、見積りの前日に『明日伺います』って、電話もらったことがあったけど、そこの対応は最後まで気持ちよかった。だからもし最初の電話から見積りに来てもらうまで間があく場合は、前日に電話をしてくれるようなところは安心とも言えるかもね」 ボク「でも、本当に電話だけで判るもの?直接会って確認するほうが早いように思えるんだけど」 友人「甘いね。直接会ったら相手が百戦錬磨の営業マンかも知れないじゃないか。それより電話応対がしっかりしているというのは基本的な従業員教育が全員に浸透しているということで、作業員の教育もしっかりしていることが多い」 ボク「電話応対にその企業の姿勢がにじみでるってことか」 友人「そう。ちょっと関係ないけどこんなことがあった。以前仕事である引越会社に営業の電話を掛けた時、代表電話にかけたのに何故か知らないけど顧客用のサービスセンターのようなところにつながってしまった。要件を説明するも、向こうは「こちらはお客様用のフリーダイヤルですので切ります」の一点張り」 ボク「フリーダイヤルに掛けたの?」 友人「もちろん掛けてない。多分先方の回線の問題。でもね。それよりも、たとえフリーダイヤルでかかってきたとしても代表番号につなぐことはできるだろうし、いくらこっちが「代表番号にかけてます」といっても埒があかない対応をするんだよ。それっておかしいでしょう?」 ボク「そうだよね。万が一つなげなくても『大変恐れ入りますが代表番号へ再度おかけいただけますか』程度のことは言えないとねえ。仮にもサービスセンターだったら」 友人「サービスセンターでさえそれだからね。テレビCMもうってるそこそこ大手のだよ」※都合により企業名は伏せます。 友人「電話だけだったら今すぐできるだろ。コツは早めに良い業者を見つけてしまうことだから。思い立ったが吉日。おまえも明日すぐ電話掛けろよ」 ボク「・・・・べつにオレは引越ししないけどね」 ここで彼あてに彼の同僚から電話がかかってきた。どうやら近所で飲んでいるらしい。 友人「じゃあ、オレこれから合流してくるわ!じゃあな!あ、ここ(の飲み代)よろしく!」 、、、行ってしまいました。 この日の飲食代:12,200円 ←高いよ! 参考文献 PHP研究所編『段取り上手!引っ越しハンドブック』 取材協力 ひまわり引越しセンター(株式会社ひまわり総合サービス) URL: www.himawari-s.com/ TEL: 0120−133−117 |